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  130年ぶり!6月8日の「金星の太陽日面通過」
6月8日火曜日、日本では130年ぶりとなる金星の太陽面の通過が見られます。前回の明治7年の時には、神戸にフランスからの観測隊がやってきて、この現象の観測に成功したそうです。その時フランス隊が観測を行った場所は中央区の諏訪山のふもとで、現在は金星台と呼ばれ、記念碑が残っています。この時には、太陽と地球の距離を調べるために世界中に観測隊が派遣されていました、日本では他にも長崎や横浜にも観測隊がやってきています。 さて、この現象はなぜ起こるのでしょうか? それはなぜかというと、金星は地球とおなじ太陽のまわりを回っている惑星の1つなのですが、地球の1つ太陽側を回っているのです。そのため、金星は太陽と地球の間に入ってくることがあるからなのです。この現象は240年に2度だけ見る事ができます。

金星の日面通過はいつ見れるの?
今回の金星の日面通過はお昼から夕方にかけて見ることができます。正確には14時11分頃に金星が太陽に入り始め、太陽の上を移動している間に太陽は地面の下に沈んでしまいます。詳しくは右上の絵をみてください。 どうやってみるの?

@ 目で見る   黒塗りの下敷きや太陽フィルターを使って太陽の光を弱くすることで、直接目で見ることができます。しかし金星はとても小さく、ちょっと直接目で見るのは難しいかも知れません。さらに「太陽を直接見ると目を痛めることがある」ので、余りおすすめできません。もし太陽を直接目で見るときは長い時間見るのは避けましょう。

A 望遠鏡や双眼鏡で見る 双眼鏡や望遠鏡を使うと直接目で見るよりも太陽が大きく見ることができます。ですが、「望遠鏡や双眼鏡を直接覗くと失明してしまうおそれがあります」。望遠鏡や双眼鏡を使うときは、必ず望遠鏡を使い慣れた人と一緒に、太陽投影板を使うか、太陽フィルターなどを使ってしっかり減光してから見るようにしましょう。

B 見せてもらえる科学館などに行く 神戸近郊では、ポートアイランドの神戸市立青少年科学館や、明石の明石市立天文科学館などで太陽を見ることができます。さらに神戸市立青少年科学館では上で紹介した金星台で15時から特別観望会を行うそうです。 今回の金星の日面通過は学校が終わってからでも十分見ることができるので、学校が終わってから、科学館に行ってみてはどうでしょうか?上の二つとは違って目を痛めることは無いので、おすすめです。

C インターネットで見る いろんなホームページで実況中継が行われています。天気が良くなかったときなどに利用するといいとおもいます。横浜のこども科学館、北海道の名寄市立木原天文台、熊本の南阿蘇ルナ天文台など他にもたくさんのホームページで実況しています。英語ですがNASAの太陽観測衛星SOHOのホームページなどもおすすめです。

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